日常生活で見つけた
小さな目標、大きな変化
病院のリハビリと訪問リハビリの違いは何ですか?
病院では、ある一定期間の関わりになりますし、院内の設備が整った中でのリハビリですので実際に退院した時にはギャップが生じる事もあります。その点、訪問リハビリの場合は継続的に経過をみることができるので身体状況の変化に合わせて、リハビリメニューを変更することもできます。また、実際に生活している場所でリハビリができるので、住宅の環境の他、周囲の環境、例えば坂道が多いとか階段があるとか、道幅が狭いなどの状況を知った上で、どのようにリハビリを勧めていけば良いかダイレクトに生活がみられるので勉強になります。
また、歩けるようになる!とか、口から物が食べられる!といった目標ではなく、庭の花の手入れが出来るようになる。孫の結婚式に出席できるようになる。といった生活の中でのより具体的な目標に向かったリハビリを勧められ、自分のモチベーションアップにもなっています。
慢性期の方が対象なのであまり変化がないのでは?と思いますが
確かに急性期と違い目に見えてADLに変化があるわけではないのですが、生活環境の変化と共に、ご本人やご家族の要望が変化していき、ディサービスに行きたい、映画を観に外にでたいなどの目標が変わってくるので楽しみもあります。また、機能アップする事は少ないですが、年を重ねても現状を維持できている事、そのことにアプローチ出来ている事に、訪問リハビリの価値があると感じます。
小児のリハビリはいかがでしょうか?
私が訪問リハビリで最初に同行訪問したケースが、小児のリハビリでした。訪問前は、自分の子供が障害を持ってお母さんはどんな心境だろうと想像すると、緊張でどう声をかければ・・・と思っていましたが、そんな心配を吹き飛ばすお母さんの明るさに衝撃を受けた事を思い出します。リハビリも成長、発達に合わせてプログラムを変えたり、新鮮で楽しく感じました。療育センターの方とも連携がとれたり、実際に療育センターで過ごす場面を見学出来たり、病院勤務では経験できない事が出来、視野も広がります。
看護師の中で仕事をすることはいかがですか?
身体の変化や病状など勉強になる事が多くあります。わからない事も直ぐに聞ける環境にありますし、自分が訪問していない間の事を、積極的に報告してくれたり、アプローチの方法など相談しながら出来るので、とても心強いです。
訪問リハビリでは、色々な役割を果たす必要があると思いますが?
私は、理学療法士ですが、時には作業療法士や言語療法士としての役割も求められます。その時は、病院の様々なセラピストの先輩方にアドバイスを受けながら出来るので、その点は母体に病院があるのは強みだと思います。
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8:45出勤
ミーティング
ご利用者さんの1週間の
状態変化について看護師から引き継ぎ -
9:15訪問出発
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午前2件訪問
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12:15ランチタイム
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13:15午後の訪問へ
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午後2件訪問
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16:00事務所に戻り、ホームプログラム作成
記録、看護師へ申送り、スケジュール確認 -
17:00退社